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不動産売却という「争続」対策を

相続財産として、預貯金などはほとんどなく持ち家や土地のみの場合、分割が難しいので「争続」化しやすいといわれています。
のちのち相続人たちが揉めたり、不動産の扱いに困ったりしないための生前整理の方法の1つとして、不動産売却が挙げられます。

不動産売却のメリット

・まとまった老後の資金の準備ができる
・住宅ローンの早期完済ができる
・現金化することで、遺産分割がしやすくなる
・不動産の維持にかかる経費や、固定資産税の納付が不要になる
・だれも住んでいなかったり、遠方で管理の難しい不動産は、放置することで資産価値が下がってしまうことを防げる

自宅を売却したあとは、高齢者向けマンションやホームへ入居するほか、「リースバック」契約をすることでそのまま住み続けることもできます。

リースバックとは

リースバック(セール&リースバックともいわれる)とは、売却と賃貸借契約がセットになった不動産取引です。
持ち家などの不動産を売却したあと、賃貸借契約を結ぶことで、今度は借家としてその家にそのまま住み続けることができます。
売却することでまとまったお金を手に入れられ、生活環境を変えずに済むというメリットがあります。
デメリットとしては、売却後は借家になるので、売却額に応じて決められる月々の家賃の支払いが発生することです。
(利用する不動産会社にもよりますが、売却額の8~12%程度が1年分の家賃として設定される場合が多いです。
例えば、1800万円で売却し、その10%が1年分の家賃となる場合、1800×0.1÷12=15万円が1ヶ月分の家賃となります。高く売れれば売れるほど、月々の支払いも高くなってしまうというわけです。)
リースバックには買い戻し制度もあるので、売却額に応じて決められた金額で、のちのちの買い戻しも可能です。

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